先日、環境省と農林水産省が改定を進めている「生態系被害防止外来種リスト」をめぐり、これまでの「ノネコ」だけでなく、種名として「イエネコ」を掲載する方向であると報じられました。
このニュースを見て、
「猫が悪者にされるの?」
「飼い猫も規制されるの?」
「野良猫はどうなるの?」
と不安に感じた方もいるかもしれません。
猫のおうちNECONでは、この話を猫を責めるニュースではなく、人が猫とどう責任を持って関わるかを考えるきっかけだと受け止めています。
「外来種リスト」とは?
環境省と農林水産省は、「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト」について、最新の外来種の侵入状況や被害状況を踏まえて改定を進めています。2026年4月には、その改定案についてパブリックコメントが実施されました。
このリストは、外来種について多くの人に関心を持ってもらい、適切な行動を呼びかけるためのものです。環境省は、このリストについて、国や自治体、事業者、NPO、国民などに外来種への理解を深めてもらい、外来種対策を進める目的があると説明しています。
大切なのは、リストに載ることと、すぐに飼育が禁止されることは同じではないという点です。
室内で大切に飼われている猫が、急に問題視されるという話ではありません。
今回考えるべきなのは、主に外で暮らす猫、野生化した猫、外に出る飼い猫が、猫自身や地域、生態系にどのような影響を与えているのか、ということです。
なぜ外で暮らす猫が問題になるのか
猫は、私たちにとってとても身近な動物です。
家族であり、癒しであり、大切な存在です。
一方で、外で暮らす猫には多くの危険があります。
交通事故。
病気。
ケガ。
飢え。
暑さや寒さ。
出産。
子猫の死亡。
近隣トラブル。
そして地域によっては、野鳥や小動物など、野生動物への影響もあります。
環境省は「希少種とノネコ・ノラネコ」のページで、ノネコはもともと人に飼われていた猫であり、人間が作り出した問題として考えなければならないと説明しています。さらに、アマミノクロウサギやヤンバルクイナなどの希少な動物を食べてしまうこと、海鳥の卵やヒナに影響すること、ツシマヤマネコやイリオモテヤマネコに感染症やケガのリスクを与えることも示されています。
これは、猫が悪いという話ではありません。
人が飼いきれずに外へ出してしまった猫。
不妊手術がされず、外で増えてしまった猫。
人の管理が届かない場所で、生きるしかなくなった猫。
その結果として、猫自身も苦しみ、地域も困り、生態系にも影響が出ているという話です。
NECONでは、野良猫が外で生きることを「自由で幸せ」とは考えていません
猫のおうちNECONでは、野良猫が外で生きることを、単純に「自由で幸せなこと」とは考えていません。
外で暮らす猫たちは、自由に見えるかもしれません。
でも実際には、常に危険と隣り合わせです。
病気になっても、すぐに治療を受けられるとは限りません。
ケガをしても、誰にも気づかれないことがあります。
子猫が生まれても、すべての子が無事に育つわけではありません。
猫は、人の管理のもとで安全に暮らし、必要な医療を受け、最期まで大切にされることが望ましい動物だと、私たちは考えています。
だからこそ、外で生きるしかなかった猫たちを、安心して暮らせる場所へつなげたい。
それが、猫のおうちNECONの大切にしている考え方です。
NECONで暮らしている猫たちについて
現在NECONでは、猫カフェで皆さまをお迎えしている猫たちのほかにも、療養中の猫、医療ケアが必要な猫、譲渡が難しい猫たちの暮らしを支えています。
猫カフェに出ている猫たちは、体調や性格を見ながら、無理のない範囲で過ごしています。
一方で、病気や高齢、療養中などの理由で、猫カフェには出ていない猫たちもいます。
保護猫活動は、かわいい猫たちと触れ合う時間だけではありません。
通院、検査、投薬、療養、毎日のごはん、トイレ、掃除、そして終生飼養。
命を守り続けるには、時間も費用も人の手も必要です。
これから必要なのは「責任ある管理」
今回のニュースから考えるべきことは、猫を責めることではありません。
大切なのは、人が責任を持つことです。
環境省も、私たちにできることとして、猫を捨てないこと、室内飼育に努めること、不妊去勢手術で繁殖を制限すること、飼い猫の身元表示を行うことなどを挙げています。
猫を守るには、気持ちだけでは足りません。
医療費。
ごはん。
トイレ砂。
空調。
安全な場所。
人の手間。
継続的な管理。
すべてが必要です。
だからこそNECONでは、無償での保護依頼や引き取りは行っていません。
すでに暮らしている猫たちの生活と医療を守るためにも、受け入れには条件を設けています。
NECONステージ②へ
猫のおうちNECONでは、今いる猫たちの生活と医療を守ることを最優先にしています。
そして将来的には、NECONステージ②として、店舗2階を改装し、保護猫たちが安心して過ごせる専用ルームを整備することも視野に入れています。
猫カフェ以外の環境でケアしている猫たちや、療養中の猫たちが、より安心して過ごせる場所をつくること。
必要なお世話を、無理なく支えられる体制を整えること。
そのためにも、NECONの運営を安定させ、猫たちを守り続けられる力をつけながら、持続可能な保護猫活動を目指していきます。
猫たちが外で苦しまなくていい未来へ
今回の「イエネコ」外来種リスト追加へという報道は、猫好きにとって複雑に感じる内容かもしれません。
でも、NECONはこう考えています。
猫が悪いのではありません。
人が、猫との関わり方を見直す必要があるのです。
外で生きるしかなかった猫たちを、安全な暮らしへ。
医療が必要な猫たちに、必要なケアを。
譲渡が難しい猫たちにも、安心できる居場所を。
猫たちが、外で苦しむのではなく、安心して暮らせる場所へ。
それが、猫のおうちNECONの目指す未来です。
猫たちに会いに来ていただくことも、NECONの活動を支える応援になります。


