ホタテちゃん、再手術へ|どうか、痛みのない穏やかな日常を

姫路市飾磨区の保護猫カフェ「猫のおうちNECON」です。

今日は、普段のNECONではあまりお見せしていない話を書こうと思います。

この記事を書いている2026年8月31日。

NECONのバックヤードで暮らしているホタテちゃんが、現在、再手術を受けています。

私たちが願っていることは、ただひとつ。

ホタテちゃんに、もう一度、痛みのない穏やかな日常を取り戻してほしい。

今日は、ホタテちゃんがNECONにやってきた経緯から、現在までのことを少し詳しくお話しします。

ホタテちゃんとの出会いは、2026年5月

2026年5月、地域の方からNECONへ子猫の保護依頼がありました。

私たちはその依頼を受け、子猫たちを保護しました。

ホタテちゃんは、その子猫たちのお母さんです。

残念ながら、保護した子猫たちはその後、全頭亡くなりました。

地域から依頼されていたのは、あくまで子猫たちの保護です。

お母さんであるホタテちゃんまで捕獲することを決めたのは、私たちNECONの判断でした。

当初はホタテちゃんを捕獲し、避妊手術を行ったうえでTNRする予定でした。

しかし、実際に保護してみると、その予定は大きく変わることになりました。

避妊手術すらできる状態ではありませんでした

診察を受けたホタテちゃんは、すぐに避妊手術を行えるような健康状態ではありませんでした。

特に深刻だったのが、口の中の状態です。

強い痛みを伴う症状があり、さらに心臓にも問題を抱えていることが分かりました。

TNRをする以前に、まずホタテちゃん自身の身体をどうにかしなければならない。

そんな状態でした。

口の中の治療についても、当初予定していた手術は最初に診ていただいた病院では行うことができませんでした。

このままでは、ホタテちゃんは強い痛みを抱えたまま生活し続けることになります。

そこで私たちは、現在お世話になっている病院へセカンドオピニオンをお願いしました。

7月2日、最初の手術

検査や診察を重ね、2026年7月2日。

ホタテちゃんは手術を受けました。

手術後は一時的に状態も安定しました。

このまま少しずつ痛みが減って、普通にごはんを食べ、安心して眠れる生活を取り戻してくれれば。

そう願っていました。

しかし、8月に入ると再び状態が悪化しました。

口の痛みが強くなり、再び治療について考えなければならなくなりました。

そして病院の先生と相談を重ねた結果、本日8月31日、再手術を行うことになりました。

この記事を書いている今、ホタテちゃんは手術を受けています。

長い間、お外で生きてきたホタテちゃん

ホタテちゃんは、長い間お外で生きてきた高齢の猫です。

これまでどこで眠り、何を食べ、どんな毎日を過ごしてきたのか。

私たちには、そのすべてを知ることはできません。

NECONにやってきた当初は、私たちにもものすごい勢いで威嚇していました。

近づけば怒る。

触ろうとすれば怒る。

簡単に人間を信用してくれる猫ではありませんでした。

当然だと思います。

長い間、外の世界で生きてきたホタテちゃんにとって、突然知らない場所へ連れてこられ、知らない人間に囲まれることは、とても怖かったはずです。

それでも毎日一緒に過ごすうちに、少しずつ距離が縮まりました。

今では、私たちにも懐いてくれています。

あれほど威嚇していたホタテちゃんが、安心した表情を見せてくれる。

その姿を見るたびに、

「ホタテちゃんを連れてきてよかった」

と思います。

もう、頑張らなくていい

ホタテちゃんに、これからどれくらいの時間が残されているのか。

それは誰にも分かりません。

でも、長い間お外で頑張って生きてきたホタテちゃんだからこそ、これからの生活くらいは安心して過ごしてほしいと思っています。

もう、頑張らなくていい。

暖かい場所で眠って。

お腹いっぱいごはんを食べて。

怖い思いをせず。

痛い思いをせず。

嫌なことがあれば怒って。

甘えたい時には甘えて。

そんな、猫にとって当たり前の日常を送ってほしい。

私たちがホタテちゃんに望んでいるのは、それだけです。

NECONは、ファンタジーしか見せていません

NECONに遊びに来てくださる皆さまには、普段、猫たちのかわいい姿や穏やかな日常を見ていただいています。

綺麗な猫たちがいて。

好きな場所で眠って。

おやつを食べて。

人に甘えて。

自由に過ごしている。

私たちは、そんなNECONのファンタジーを楽しんでもらいたいと思っています。

猫たちがどんな過去を持っているのか。

どれほど厳しい環境から来たのか。

どんな病気を抱えていたのか。

治療にどれだけ時間がかかっているのか。

そうしたことを、普段から前面に出しているわけではありません。

猫たちを「かわいそうな猫」として見てほしいわけではないからです。

今、目の前で安心して暮らしているその子自身を見てほしい。

それがNECONの考えです。

ファンタジーの裏側には、過酷なリアルがあります

でも、私たちがファンタジーしか見せていないその裏側には、時にとても厳しい現実があります。

ホタテちゃんのように、長い間外で生き、病気や強い痛みを抱えた状態で保護される猫もいます。

治療をしても、思うように良くならないこともあります。

そして今回保護した子猫たちのように、どれだけ助けたいと願っても、救うことのできない命もあります。

NECONで皆さまに見ていただいているファンタジーは、何もしなくても存在しているものではありません。

猫たちが綺麗な姿で。

安心して眠り。

穏やかに暮らしている。

その日常を守るために、見えないところでは毎日の世話や治療を続けています。

今回は、普段はあまりお見せしていないその「リアル」を、ホタテちゃんを通して少しだけ知っていただければと思い、この記事を書きました。

保護したことをゴールにはしたくありません

NECONでは、猫を保護したことそのものをゴールだとは考えていません。

保護したあと、その猫がどう生きていくのか。

どこで暮らすのか。

安心して眠れるのか。

痛みなく過ごせるのか。

その猫にとって穏やかな日常をつくることができるのか。

そこまでが、私たちの活動だと思っています。

ホタテちゃんは、当初はTNRする予定だった猫です。

でも、保護したことで病気が分かり、治療が必要になり、そして今はNECONで私たちと一緒に暮らしています。

あの時、私たちがホタテちゃんを捕獲しなければ、この痛みを抱えたまま今も外で生きていたかもしれません。

そう考えると、ホタテちゃんとの出会いには意味があったのだと思っています。

どうか神様、ホタテちゃんを助けてください

この記事を書いている今、私たちにできることはもう多くありません。

病院の先生方を信じて、ホタテちゃんが無事に手術を終えて戻ってくることを待っています。

なので最後だけは、NECONとしてではなく、ホタテちゃんと一緒に暮らしている一人の人間として書かせてください。

どうか神様、ホタテちゃんを助けてください。

この子は、もう十分頑張りました。

これからは痛みのない生活を。

安心して眠れる毎日を。

お腹いっぱいごはんを食べられる日常を。

普通の猫として、穏やかに過ごせる時間を取り戻してほしい。

ホタテちゃんが無事に手術を終え、また私たちのところへ帰ってきてくれることを願っています。

手術が終わりましたら、改めてホタテちゃんの様子をご報告します。

猫のおうちNECON